2017年6月22日

6/24 Abstract (Roundtable Discussion 1)

原田至郎
「カンボジアにおける2017年クム・サンカット評議会選挙の分析」

 2017年6月4日に投票が行われたカンボジア王国第4期クム・サンカット評議会選挙では、6月25日まで公式結果未確定ではあるが、与党人民党が、2012年の前回選挙に比べて長や評議員の数を大幅に減らしたものの、全体の7割のコミューンで長を確保し、さらに総評議員数でも過半数を超え、2018年1月14日に設定された次回上院間接選挙でも勝てる見込みとなっている。他方、6割を超える得票を狙うとの党首発言が報じられていた野党救国党は、総投票率では、2012年における前身であるサムレンシー党と人権党の合計を大幅に上回ったものの、2013年の国民議会選挙時を下回る見込みとなった。しかしながら、2013年に見られたような選挙結果そのものを否定する声はほとんど聞かれず、選挙運営改革への国際協力を通じた透明性向上の効果も見られると考える。
 本報告では、2013年以前の選挙とも比較しつつ、運営上の主要な変更点を示したうえで、今回の選挙の暫定的な分析結果を提示し、2018年7月に予定される国民議会選挙に向けた留意点を提示したい。